写真●「Oracle Enterprise Manager 12c」を発表。仮想マシン、ネットワークなどの管理操作をセルフサービス方式で実行する機能などを追加した
写真●「Oracle Enterprise Manager 12c」を発表。仮想マシン、ネットワークなどの管理操作をセルフサービス方式で実行する機能などを追加した
[画像のクリックで拡大表示]

 米オラクルは2011年10月3日(現地時間)、運用管理ソフトの新版「Oracle Enterprise Manager 12c」(EM12c)を発表した。同製品は、オラクル製品群で構築した業務アプリケーション/サービスを、ハードウエアやデータベース、ミドルウエア、アプリケーション各レイヤーで制御する統合運用管理ソフトだ。
 
 オラクルの製品ラインアップの中で同製品は、次世代製品であることを示す「12c」を冠した最初の製品である。その最大の目玉は、クラウド環境を効率的に管理するための機能を備えていること。例えば、ミドルウエアや仮想マシン、ネットワークなどの管理操作をセルフサービス方式で実行する機能を追加(写真)。キャパシティプランニング機能や運用監視機能の強化、テスト機能の自動化なども施している。

 またEM12cの各機能を、新たな管理コンソール「Oracle Enterprise Manager Cloud Control」で一元的に扱えるようになっている。このほかEM12cの管理対象に、サーバー仮想化ソフト「Oracle VM 3.0」や同社のビジネスアプリケーションスイート「Oracle Fusion Applications」も含めた。