NTTコミュニケーションズは2011年10月4日、Androidスマートフォンを使ってクラウド「BizCITY」上に用意した社内システムに接続するためのサービス「リモートオフィスソリューション」を販売開始する。スマートフォン本体とデータ通信/IP電話機能を中核に、業務ソフトのリモート利用環境などを提供する。スマートフォン1台から契約できる。

 中核となるサービス「050プラン」は、米DELL製のAndroidスマートフォン「Venue」と、FOMAの3Gデータ通信サービス、NTTコムの公衆無線LANサービス、050 IP電話サービスをセットにした、スマートフォンの契約プランである。料金は通信契約が1ユーザー月額5880円(税込み、以下同)で、1台4万5360円の端末が別途必須となる。

 同社の050 IP電話との間で内線通話や電話サービスを無料で利用できる。一般加入電話への通話料金は3分あたり8.4円、携帯電話への通話料金は1分あたり16.8円。また、別途、「Arcstarユニファイド・コミュニケーション・サービス」と組み合わせれば、国内外を問わず固定モバイル間の内線通話が無料になる。

 上位プラン「Bizデスクプラン」では、050プランのサービス内容に加えて、社内システムを遠隔利用するためのサービス「Bizデスクトップ」が付属する。料金は、下位版の「Bizデスクトップ ベーシック」の場合で、1ユーザー月額7140円。スマートフォン「Venue」上で動作する専用アプリを用いた遠隔利用のほか、テザリング経由でWindows PCから遠隔利用できる。

 なお、Bizデスクトップには、簡易的な仮想デスクトップを提供する「ベーシック」と、BizCITY上にホスティングしたWindows OSのデスクトップを画面情報端末経由で操作できる「Pro」の2種類のサービスがある。このうち、ベーシックは、専用の簡易デスクトップ画面上で、メール(Thunderbird)、Web(Firefox)、統合オフィスソフト(OpenOffice.org)の3種のアプリを起動できる。また、1ユーザーあたり5Gバイトのオンラインストレージを利用できる。