ノーチラス・テクノロジーズは2011年10月3日、オープンソースソフトウエア(OSS)の分散バッチ処理ソフト「Hadoop」を使って基幹系バッチ処理システムを開発するためのフレームワーク「Asakusa Framework」の商用サポートサービスを開始した。安定バージョンに関しては、サポートを5年間提供する。同社は10月3日に、イーシー・ワンから社名変更した。

 Asakusaは、OSSとして公開している。商用サポートサービスとして、Asakusaの技術的な問い合わせに回答したり、パッチを開発したりする「Asakusa Enterprise Support」のほか、ユーザー企業やシステムインテグレーター向けの開発支援サービス「Asakusa Framework Technical Support」などを有償で提供する。

 Asakusaの安定バージョンは、リリースから5年間の商用サポートを提供する。現在の安定バージョンは「0.2」で、次の安定バージョンとして「0.3」の開発を進めている。

 ノーチラスは、ウルシステムズのAsakusa開発チームと、イーシー・ワンで運用管理ツール「monkey magic」を開発してきたチームが統合した会社である。同社は現在、monkey magicの開発を終了し、Hadoopのバッチ処理制御を中心とした分散環境の運用管理ツール「Tengine Framework」の開発を進めている。

 同社は、AsakusaやTengineといったフレームワーク開発のほか、流通BMS事業などを手掛ける。10月3日には、プログラミング言語「Ruby」の生みの親であるまつもとゆきひろ氏が、ノーチラスのチーフアーキテクトに就任したことも発表している(関連記事)。