ノーチラス・テクノロジーズは2011年10月3日、Rubyの作者であるまつもとゆきひろ氏が同社のチーフアーキテクトに就任したと発表した。ノーチラス・テクノロジーズは、イーシー・ワン(EC-One)のソフト開発部門とウルシステムズの「Hadoop」関連部門が経営統合して発足した企業(関連記事)。

 まつもと氏は分散処理の分野におけるRubyやオープンソースソフトウエアの活用に関する助言や指導を行う。ノーチラス・テクノロジーズはまつもと氏のRubyやオープンソースソフトウエアの普及活動を支援し、共同で技術研究を実施する。

 まつもと氏はネットワーク応用通信研究所フェローおよび楽天の楽天技術研究所フェロー、Herokuのチーフアーキテクトなど既存の活動を継続する。

 ノーチラス・テクノロジーズは、基幹バッチ用Hadoopフレームワーク「Asakusa Framework(Asakusa)」をオープンソースソフトウエアとして公開している。まつもと氏は「これからますます注目される分散技術の分野においても、すでにRubyは重要な役割を果たしているが、この分野でさらにRubyの生産性の高さを発揮できるように、積極的な技術開発を行いたい」というコメントを発表した。