写真1●Confluence 4の画面
写真1●Confluence 4の画面
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写真2●アトラシアン ビジネスデベロップメントスペシャリスト 大澤俊介氏
写真2●アトラシアン ビジネスデベロップメントスペシャリスト 大澤俊介氏
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 アトラシアンは2011年9月28日、企業向けWikiの新版「Confluence 4」(写真1)を日本で発売した。ワープロのようなWYSIWYGエディターと、Wikiの記法によるテキストエディターを統合したエディターを搭載したことなどが特徴。

 Confluenceは、Wikipediaのように複数のユーザーが共同でコンテンツを作成、編集できるWebアプリケーション。Wikiにはオープンソースのものが多数あるが「WYSIWYGエディターなどによる入力や編集の容易さ、きめ細かいアクセス件管理などが特徴。ソフトウエア開発部門などを中心に、米IBM、米Facebook、日本のヤフーなど世界で1万2000以上の組織で採用されている」(アトラシアン ビジネスデベロップメントスペシャリスト 大澤俊介氏、写真2)という。

 今回発売した新版の「Confluence 4」では、WYSISYGエディタ上で、従来のWikiで使われていた記法(「*」で見出し、「-」でリスト表示など)を入力すると、それが即座にレイアウトされて表示されるようになった。「一般のユーザーも、Wikiに慣れたパワーユーザーにとっても使いやすいエディターを目指した」(大澤氏)。

 またエディターへのスクリーンショット貼り付け、ドラッグアンドドロップによるファイル添付、動画の埋め込み、セルが連結された表の作成などが可能になった。

 価格は100ユーザーで32万円など。2年目以降、価格の50%のメンテナンス(サポートおよびアップデート)料金が必要になる。

 発表会ではアトラシアンのパートナーであるロフトワーク 代表取締役 諏訪光洋氏が「企業でも知の共有によってイノベーションやカイゼンが促進される。そのためには入力の容易さが重要」と指摘。同じくパートナーのリックソフト 代表取締役 大貫浩氏は「ビジネスのスピードは上がり、グローバル化している。海外を含めた時限的な協業が増えているが、Confluenceではコメントのやり取りといった過程や成果がまるごと保存される」と語った。