写真1●HSPA+対応のAndroidスマートフォンを4機種発表
写真1●HSPA+対応のAndroidスマートフォンを4機種発表
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 ソフトバンクモバイルは2011年9月29日、2011年冬-2012年春商戦向けの新端末を計12機種発表した。12機種の内訳は、Android搭載スマートフォンが9機種、モバイルWi-Fiルーターが1機種、ホームセキュリティ専用端末1機種、従来型携帯電話が1機種である。今回同社が最初に訴えたのは「超高速」。スマートフォン9機種のうち4機種が下り最大21Mビット/秒のHSPA+サービスである「ULTRA SPEED」に対応する(写真1)。ULTRA SPEEDは周波数帯に1.5GHz帯を使う。なおULTRA SPEED自体は、下り最大42Mビット/秒のDC-HSDPAによるサービスを含めた同社の呼称である。

ULTRA SPEED対応機種を充実、女性向けも強化

 下り最大21Mビット/秒のULTRA SPEED対応機種は次の4機種。シャープ製の「AQUOS PHONE 104SH」、「同 102SH」、パナソニックモバイルコミュニケーションズ製の「LUMIX Phone 101P」、京セラ製の「HONEY BEE 101K」である。上りは最大5.7Mビット/秒となる。いずれも緊急地震速報にも対応する。

写真2●「次世代のAndroid」を採用するとしているHSPA+対応スマートフォン「AQUOS PHONE 104SH」
写真2●「次世代のAndroid」を採用するとしているHSPA+対応スマートフォン「AQUOS PHONE 104SH」
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 AQUOS PHONE 104SH(写真2)は、「次世代のAndroid」を採用するとしているスマートフォン。次世代とは2011年10月にも登場が期待されている「Ice Cream Sandwich」(コード名)だと考えられる。発売は2012年春ころを予定している。4.5インチの液晶ディスプレイ、米Texas Instruments(TI)のデュアルコアプロセッサ「OMAP4460」(動作周波数は1.5GHz)などを搭載。防水対応だが、ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信機能は備えない。

写真3●ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水機能を備えたHSPA+対応Android 2.3搭載スマートフォン「AQUOS PHONE 102SH」
写真3●ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水機能を備えたHSPA+対応Android 2.3搭載スマートフォン「AQUOS PHONE 102SH」
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 同じくシャープのAQUOS PHONE 102SH(写真3)はワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水機能を備えたAndroid 2.3搭載スマートフォン。発売は12月上旬以降を予定している。4.5インチの液晶ディスプレイを採用、TIのデュアルコアプロセッサ「OMAP4430」を搭載する(動作周波数は1GHz)。104SH、102SHのいずれも有効画素数1210万画素のカメラ機能を備える。

 LUMIX Phone 101P(写真4写真5)は、デジカメの機能にこだわったAndroid2.3搭載スマートフォン。発売は11月中旬以降を予定。有効画素数1320万画素のカメラ機能を備え、パナソニックの高画質技術「Mobile VenusEngine」を搭載する。またTwitterなどに写真をタッチ操作ですぐに投稿できるアプリ「ピクチャジャンプ」をプリインストールするなど、ソフトウエア面でも写真にこだわったスマートフォンとなっている。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水機能も備える。液晶ディスプレイは約4インチ、TIのデュアルコアプロセッサ「OMAP4430(1GHz)」を搭載する。

写真4●デジカメ機能にこだわったHSPA+対応の「LUMIX Phone 101P」
写真4●デジカメ機能にこだわったHSPA+対応の「LUMIX Phone 101P」
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写真5●LUMIX Phone 101Pの背面。見た目は完全にデジカメである
写真5●LUMIX Phone 101Pの背面。見た目は完全にデジカメである
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写真6●女性向けを意識したHSPA+対応の「HONEY BEE 101K」
写真6●女性向けを意識したHSPA+対応の「HONEY BEE 101K」
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 京セラ製のHONEY BEE 101K(写真6)は、同社の人気PHS端末のHONEY BEEシリーズのデザインなどを受け継いだ女性向けのAndroid 2.3搭載スマートフォン。発売は12月以降を予定する。本体色はピンクをはじめ5色用意した。電話やメール、カメラキーなど五つの専用キーを設けており、長い爪でも操作しやすいという。赤外線通信と防水機能に対応するが、ワンセグとおサイフケータイは非搭載である。

 同社ではこのほかにも、女性をターゲットにしたスマートフォンを強化。テンキーを備えたAndroidスマートフォンであるシャープ製の「AQUOS PHONE THE HYBRID 101SH」(11月中旬以降発売予定)、スプラウトグリーンやピンクなど4色をラインアップした「同 103SH」(2012年1月以降)、女性の手になじみやすいラウンドフォルムを採用したNECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS CH 101N」(2012年1月以降)、7色展開でSIMロック解除対応の中国ZTE製「STAR7 009Z」(11月下旬以降)、有機ELディスプレイ採用の米DELL製「DELL Streak Pro 101DL」(2012年1月以降)を発表。今回発表したスマートフォンはすべてAndroidを搭載する機種となる。

 従来型携帯電話は全8色をそろえるシャープ製「PANTONE 4 105SH」(2012年3月以降発売予定)を発表。また、同日発表した高速通信サービス「SoftBank 4G」(関連記事)に対応するWAN側下り最大76Mビット/秒のモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G 101SI」(セイコーインスツル製、2012年2月以降発売)や、月額490円で導入できるホームセキュリティ端末「みまもりホームセキュリティ 101HW」(中国Huawei Technologies製、2012年1月下旬以降発売)を発表した。


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