写真1●スマート e-trasusを利用する際のAndroid端末の画面例
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写真2●日立ソリューションズの山崎英二常務
写真2●日立ソリューションズの山崎英二常務
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 日立ソリューションズは2011年9月27日、商用車を遠隔管理するクラウドサービス「スマート e-trasus」を12月1日から提供すると発表した。10月3日に販売を開始する。特徴は、車載機にAndroid端末(写真1)を採用したことと、業務システムとの連携を想定している点だ。

 日立ソリューションズの山崎英二常務(写真2)は、「車両運行管理システムの市場は急速に成長しており、10年後には管理対象車両が100万台を超える。その市場でデファクトを目指す」と意気込む。

 スマート e-trasusのシステムは、日立オートモティブシステムズと共同で開発した。管理対象である商用車には、Android端末を設置する。端末では日立オートモティブシステムズが開発したアプリケーション「NS-100A」を動作させ、日立ソリューションズの車両管理クラウドと連携させる。

 車両の走行実績から日報を自動作成する機能や、勤怠管理機能、ルート情報配信機能、メッセージ送信機能、スケジューラーとの連携機能、ナビゲーション機能などを提供する。また、NS-100AをカスタマイズするためのAPIを用意し、利用企業が自社の業務に合わせて機能を追加できるようにする。

 Android端末は、クラウドサービスを利用する企業が自由に選定できる。NS-100Aは地図を使ったナビゲーション機能などを備えているため、「主に、画面が大きいタブレット端末を想定している」(日立ソリューションズ産業サービスソリューション本部 第2部の太田和孝部長)。

 料金は、車両1台あたり月額2625円から。日立オートモティブシステムズは、NS-100Aをサービスとは別に販売する。価格は個別見積もりである。