「HSPA+ 42」に対応した台湾HTCの「Amaze 4G」
「HSPA+ 42」に対応した台湾HTCの「Amaze 4G」
[画像のクリックで拡大表示]

 ドイツDeutsche Telekomの米国法人T-Mobile USAは米国時間2011年9月26日、「HSPA+ 42」通信技術を用いた同社の高速モバイルネットワークに対応したスマートフォン2機種を発表した。台湾HTCの「Amaze 4G」と韓国Samsungの「Galaxy S II」を10月に投入する。

 両機種はT-Mobile USAのHSPA+ 42ネットワーク上で平均速度約8Mbps、ピーク速度約20Mbpsでデータ通信が行えるという。また、近距離無線通信(NFC)をサポートする。

 Amaze 4GはT-Mobile USAが独占的に販売する製品で、米Googleのモバイルプラットフォーム「Android 2.3.4」を搭載する。4.3インチのqHD Super LCDタッチスクリーンを備え、1.5GHzの米Qualcomm製デュアルコア「Snapdragon S3 Processor」を内蔵する。800万画素のカメラを搭載し、1080p HDビデオ撮影に対応する。撮った写真を「Facebook」「Picasa」「Flickr」などのサイトに手軽にアップロードできる。

 Galaxy S IIは、「Android 2.3.5」を採用し、4.52インチの有機ELディスプレイ「Super AMOLED Plus」と1.5GHzのデュアルコアSnapdragon S3 Processorを搭載する。「Netflix」「T-Mobile TV in Mobile HD」「Samsung Media Hub」「YouTube」などの動画配信サービスに手軽にアクセスして、端末上で再生したり、HDテレビに出力して視聴したりできる。

 2年間の通信プランを契約した場合の希望小売価格(50ドルのリベート適用後)はAmaze 4Gが259.9ドル、Galaxy S IIが229.99ドル。いずれも10月10日にT-Mobile USAのWebサイトで先行販売を開始し、店舗での販売は10月12日から行う。

 またT-Mobile USAは、最大5台のWi-Fi対応デバイスを同社のHSPA+ 42ネットワークに接続できる小型ハブ「T-Mobile Sonic 4G Mobile HotSpot」も10月に発売することを明らかにした。

 T-Mobile USAは米AT&Tが約390億ドルで買収する計画だが、同買収が市場競争を阻害する可能性があるとの懸念から、米司法省が買収阻止に向けて独占禁止法訴訟を起こしている(関連記事:米当局がAT&TのT-Mobile買収阻止に向け提訴)。

[発表資料へ]