米Amazon.comは米国時間2011年9月26日、同社が米国で提供している映画/テレビ番組のビデオ配信サービス「Amazon Instant Video」について、新たに米Twentieth Century Fox Filmとコンテンツ供給契約を結んだと発表した。これにより、商品配送プログラム「Amazon Prime」の会員向けストリーミング配信サービス「Prime instant video」で利用できるタイトル数が2000本増えることになる。

 Amazon.comが、年会費79ドルのPrimeプログラムの会員向けに追加なしでストリーミング配信サービスを始めたのは2011年の2月。当初約5000タイトルを提供するサービスだったが、その後コンテンツの拡充を図り、今回の契約締結でタイトル数は合計1万1000本になる(関連記事:Amazon、映画やTV番組配信でタイトル数を10万本に拡充)。

 またAmazon.comと競合する米Netflixは同日、アニメーション映画スタジオの米DreamWorks Animationと複数年のコンテンツ供給契約を結んだと発表した。Netflixは2013年からDreamWorks Animation作品のストリーミング配信を始める予定。米メディア(Wall Street Journal)によると、同社では映画専門チャンネルの米Starzとの契約更新の交渉が決裂し、現行の契約が期限切れとなる2012年2月でコンテンツ供給が打ち切られる。DreamWorks Animationとの契約は、Starzとの交渉決裂で失うコンテンツを補うには十分ではないが、消費者にとっては選択肢が広がると同紙は伝えている(関連記事:Netflix、テレビ番組のコンテンツ供給に関してDiscoveryとは契約更新)。

 一方、衛星テレビサービスの米DISH Networkも10月1日に「Blockbuster Movie Pass」と呼ぶサービスを開始すると発表しており、米国の映像ストリーミングサービス市場は競争が激化している(関連記事:DISH、ビデオストリーミングとDVDレンタルのバンドルサービスを10月開始)。

[Amazon.comの発表資料]
[Netflixの発表資料]