KDDIが2011年9月26日に発表した2011年秋冬商戦向け製品のうち、Androidを搭載したスマートフォンは全部で6機種(関連記事)。携帯電話事業者各社が現在の主力製品と位置づける分野であり、KDDIも今回の各機種にさまざまな最先端機能を盛り込んである(表1)。各機種のポイントを写真とともに見てみよう。
機種名 | CPU | WiMAX | 防水 | 防塵 | ワンセグ/おサイフケータイ/赤外線通信 | サブカメラ | HDMI |
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HTC EVO 3D ISW12HT | MSM8660(デュアルコア、1.2GHz) | ○ | × | × | × | ○ | ○ |
MOTOROLA PHOTON ISW11M | Tegra 2(デュアルコア、1GHz) | ○ | × | × | × | ○ | ○ |
ARROWS Z ISW11F | OMAP4(デュアルコア、1.2GHz) | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
DIGNO ISW11K | MSM8655(1.4GHz) | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
AQUOS PHONE IS13SH | MSM8655(1.4GHz) | × | ○ | × | ○ | × | × |
MEDIAS BR IS11N | MSM8655(1.4GHz) | × | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
デュアルコアで3Dカメラを搭載した「HTC EVO 3D ISW12HT」
トップバッターは台湾HTCの「HTC EVO 3D ISW12HT」(写真1)。現行機種である「HTC EVO WiMAX ISW11HT」の後継となるWiMAX/3Gのデュアルモード端末だ。主な強化点は(1)デュアルコアのCPUを搭載、(2)3D画像を内蔵カメラで撮影しディスプレイに表示、の2点である。
(1)については、米クアルコムのMSM8660(1.2GHzで動作)を採用。KDDIによればISW11HTと比べ、ブラウザの処理スピードで1.5倍、アプリの起動スピードで2倍ほど高速化したという。また、バッテリー容量が1500mAhから1730mAhに増えていることと合わせ、ISW11HTの泣き所だった連続動作時間も改善される。具体的には、同機種の連続通話時間は約450分、連続待ち受け時間は320時間となっている。ISW11HTでは、それぞれ290分と340時間だった。
(2)の3D画像は、二つのメインカメラ(約500万画素)を利用して記録する(写真2)。撮影した画像は、裸眼3D表示に対応した約4.3インチのディスプレイに表示できる。また、約130万画素のサブカメラも搭載。Androidアプリ「Skype for Android」を追加インストールすると、サブカメラを利用したビデオ電話が可能になる。
搭載OSはAndroid 2.3.4。本体のサイズは約65×126×12.3mm、重さは約171g。