フジクラは2011年9月26日、Android用の防災アプリを使った実証実験を2011年10月から開始すると発表した。防災アプリはVoIP機能に加えて画像伝送や災害告知機能を持っており、自治体の職員が災害時にどのように利用できるかを想定した実験になる。防災アプリを搭載するスマートフォンにおいて3G回線が輻輳して利用できない場合を想定して、通信回線に地域WiMAXを使う。実験では自治体の職員が持つ端末に優先的に地域WiMAXの帯域を割り当てられるかも試す予定である。

 フジクラ以外の実験参加者は、NTTドコモとケーブルネット鈴鹿、中国ファーウェイ(華為技術)である。NTTドコモはVoIPシステムおよび衛星回線を提供する。衛星回線は、地域WiMAXの基地局と通信設備間のネットワークが切断した場合のバックアップに使う。ケーブルネット鈴鹿は地域WiMAX事業者として回線を提供し、ファーウェイは端末や地域WiMAXの通信設備を提供する。

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