「ENVY110」は、ホワイト色を採用。電源、自動両面印刷機能を内蔵し、背面をスッキリさせた
「ENVY110」は、ホワイト色を採用。電源、自動両面印刷機能を内蔵し、背面をスッキリさせた
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左から、執行役員・挽野氏、「Photosmart6510」「ENVY110」「Photosmart5510」
左から、執行役員・挽野氏、「Photosmart6510」「ENVY110」「Photosmart5510」
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今回のキャッチフレーズは「スマホに変えたら、HPプリンターに変えよう!」。発表会にて、同社コンシューマービジネス本部本部長・松本達彦氏が、新モデルはスマホからの印刷に強いと強調
今回のキャッチフレーズは「スマホに変えたら、HPプリンターに変えよう!」。発表会にて、同社コンシューマービジネス本部本部長・松本達彦氏が、新モデルはスマホからの印刷に強いと強調
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 日本ヒューレット・パッカードは2011年9月21日、個人向けインクジェット複合機の新モデルを発表した。

 コンパクトでインテリア性を重視したハイエンド機種「HP ENVY110」、ファミリーユースを意識したミドルレンジモデル「HP Photosmart6510」、廉価版「HP Photosmart5510」の3機種だ。「ENVY110」「Photosmart6510」は11月1日、「Photosmart5510」は10月14日より発売となる。

 新製品のポイントは4つ。スマートフォン対応の強化、無線LANに全機種対応、コンパクト化、オート電源オフ機能搭載による省エネ対策だ。

 特に力を入れているのがスマートフォン対応。同社のプリンターは昨年発売のモデルから、「メールdeプリント」というメール経由でファイルを送付すれば直接、写真をプリントできる機能を搭載した(今回から名称を「HP ePrint」へ変更)。この機能は継続しつつ、新たにスマートフォンから画像やファイルをインターネット経由で直接プリントできるサービス「HP ePrint Home&Biz」を開始する。

 HPが配布する専用アプリの画面上でファイルを指定すると、スマートフォンからインターネット経由でプリンターへファイルが送付され、印刷される仕組み。メール経由でファイルを送るのに比べ手軽な操作で印刷できるのが特徴だ。

 今回、HPのサーバーへアクセスするためのポータルサイト「HP ePrintCenter」も新設した。「HP ePrint」用メールアドレスの変更や「HP ePrint Home&Biz」のデータ管理など、モバイルプリントの窓口という役割を担い、ユーザービリティーの向上を目指す。「HP ePrintCenter」や「HP ePrint Home&Biz」のメニュー画面は英語のみだが、順次日本語化も検討していく予定だ。

 発表会では、同社の挽野元取締役執行役員が挨拶。「スマートフォンなどのモバイルデバイスが非常に伸びており、これに伴ってデジタルデータが急増している。2010年1年間で1テラバイトのHDDを12億3000万個集めた量のデジタルデータが世の中に存在していると言われている。デジタルデータをプリントする量も増えていくはずだ。紙は究極のモバイルデバイス。スマートフォンからより簡単に印刷できるソリューションを提案する」と新製品をアピールした。