写真●シマンテックの星野隆義 システムエンジニアリング本部ストレージ&クラスター製品担当技術部長
写真●シマンテックの星野隆義 システムエンジニアリング本部ストレージ&クラスター製品担当技術部長
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 シマンテックは2011年9月21日、ストレージ管理ソフト製品群の戦略説明会を開催し、「Veritas Storage Foundation」の次期バージョンである6.0を年内にも投入することを明らかにした。現行製品のバージョンは5.1。

 Veritas Storage Foundation 6.0の目玉の一つは、圧縮や重複排除の新技術を実装すること。バックアップしたデータだけでなく、ファイルシステムに対しても圧縮や重複排除ができるようになるという。まず、この6.0で、システム管理者が指定した任意のタイミングで圧縮や重複排除をできるようにする。さらに次のバージョンで、リアルタイムに圧縮や重複排除を実行できるようにする計画だ。

 シマンテックの星野隆義 システムエンジニアリング本部ストレージ&クラスター製品担当技術部長(写真)は、「ユーザー企業が管理するデータのうち、特に非構造化データや複製データが急増している」と説明する。複製データとは、エンドユーザーが業務上の理由からコピーしたデータのこと。例えばある顧客向けに作成したプレゼン資料をコピーして別の顧客向けに改変する、といった形で制作したファイルなどは、この複製データに該当する。「6.0で実装する新機能によって、ストレージをより効率的に使えるようになる」(星野技術部長)。

 6.0ではほかにも、サーバー群を業務ごとにグループ分けしてデータ保護する機能などを実装する予定。また、以前から力を入れてきた、OSやストレージなどプラットフォームの種類の違いを吸収して管理できるようにする機能も強化するという。