写真●Spectrum 7の画面。GUIで処理の流れを定義する
写真●Spectrum 7の画面。GUIで処理の流れを定義する
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 ピツニーボウズ・ソフトウェアは2011年9月20日、データ加工ソフトの新製品「Spectrum 7」日本語版を出荷した。ETL(Extract/Transform/Load)機能とデータクレンジング機能を兼ね備える。価格は、製品ライセンスが250万円(税込)から。データクレンジング・サービスとアセスメントサービスが200万円(税込)から。販売目標は、今後1年間で5億円。

 Spectrum 7は、データクレンジング機能を備えたETLソフトである。データベースからデータを抽出し、ルールに基づいて変換/加工し、データベースに登録する。データ変換/加工時には、データクレンジング機能を利用できる。住所などの表記ゆれの統一や、重複データの排除(名寄せ)などによって、データの品質を高めることができる。

 データ品質を高める手段として、帝国データバンクの企業データベースで企業データを補完したり、住所データや緯度/経度データなどの情報を新規に付加するといった運用もできる。また、既存データの品質を調査・分析する機能や、データ品質を数値化して見える化する機能なども備える。

 ETLやクレンジングなどの一連の処理は、プログラミングすることなく、GUIベースの画面で定義できる(写真)。また、処理は、データの特性に合わせて、バッチで一括処理することも、リアルタイムに1件ずつ処理することもできる。加工後のデータをリアルタイムに実システムで利用できるように、他社製品と連携するためのコネクタやSDK(ソフトウエア開発キット)も用意している。

 Spectrum 7の稼働OSは、Windows Server 2003/2008。接続用コネクタを用意している業務アプリケーションソフトは、Oracle e-Business Suite、Salesforce.com、SAP ERP、Siebel CRMなど。