写真●携帯端末向けマルチメディア放送受信用チューナーモジュール「VA3D5JZ710」
写真●携帯端末向けマルチメディア放送受信用チューナーモジュール「VA3D5JZ710」
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 シャープは2011年9月21日、携帯端末向けマルチメディア放送受信用チューナーモジュール「VA3D5JZ710」(写真)を開発、2011年9月30日にサンプル出荷を開始すると発表した。量産開始は2011年12月26日で、月産10万個を計画する。

 今回開発したチューナーモジュールは、2012年春に放送の開始が見込まれるVHF帯ハイバンド(207.5MHz~222MHz)を使う携帯端末向けマルチメディア放送「モバキャス」向けである。OFDMの復調回路を内蔵しており、外形寸法は7.3mm角で高さは1mmである。「ワンセグ用チューナーモジュールの開発を通じて培った高密度実装技術により、業界最小サイズを実現した」という。

 開発したモジュールは、周波数が異なる地上デジタル放送のワンセグおよびフルセグの受信(470MHz~770MHz)にも対応する。放送受信中に携帯電話からの電波干渉を抑える妨害信号除去用フィルタ(SAWトラップフィルタ)を搭載するタイプ「VA3D5JZ711」(外形寸法は8mm角)も用意した。

 消費電力は、ワンセグ受信時で95mW、V-Highマルチメディア放送受信時で185mW、フルセグ受信時で191mWである。

 モジュールのサンプル価格は、SAWトラップフィルタ非搭載品が2400円、搭載品が2500円である。

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