写真●NOAHセルフタイプの監視画面「NOAH WATCH」
写真●NOAHセルフタイプの監視画面「NOAH WATCH」
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 IDCフロンティアは2011年9月20日、仮想マシンの管理操作をユーザーがWebポータルから実行できるセルフサービス方式のIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)「NOAHセルフタイプ」を開始した。仮想マシンを1時間当たり5.25円からという料金で貸し出す。IaaS構築ソフトに、オープンソースソフトウエア(OSS)の「CloudStack」を採用した。

 NOAHセルフタイプは、クレジットカード決済が利用可能で、ユーザー登録が済めばすぐにサービスを利用できる。また仮想マシンは、ユーザーによる作成指示後、5分ほどで利用可能になるとしている。仮想マシンのOSとしては、LinuxとWindows Serverが利用可能だ。

 仮想マシンの管理は、管理用のポータルサイトから実行する。将来的には、外部のプログラムから管理操作が実行できるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)も公開する予定。APIを利用することで、仮想マシンの運用管理の自動化や、他のIaaSとの連携などが実現できる。

 仮想マシンの稼働状況などは、ポータルサイトが備える運用管理ツール(写真)から確認できる。仮想マシンに異常が発生した場合に、ユーザーに対してアラートのメールを自動送信するといった設定ができるほか、仮想マシンの課金に関して上限をあらかじめ設定しておき、その上限に達しそうになった場合にアラートを発するといったことも可能だ。

 サービスは当初、東日本地域にあるデータセンターから提供する。2012年以降に、西日本地域のデータセンターからもサービスを提供する予定。