中国Alibaba Group(阿里巴巴)のBtoC事業Taobao Mallは現地時間2011年9月19日、新たに38の中国販売事業者が同社のオンラインモール「Tmall.com」にオンライン店舗を設置すると発表した。同社は、2011年における取り扱い商品の総売上高を1000億人民元(約157億ドル)、2012年に2000億人民元(約313億ドル)と見込んでいる。

 今回提携を結んだ販売事業者のうち、Intime(銀泰)、Yihaodian(一号店)、Vancl(凡客)、Newegg(新蛋)、M18(麦考林)などはTmall.comに旗艦店を立ち上げる。Tmall.comは現在、ユニクロ、フランスL'Oreal、米GAP、ドイツadidasをはじめ、7万を超える中国内外のブランドがオンライン店舗を構え、中国BtoC市場のシェア48.5%を占めている。

 英メディアの報道(Financial Times)によると、Taobao Mallのパートナー拡大は、台頭する競合サイト「360buy.com」を意識したものと見られる。360buy.comは中国BtoC市場で18%のシェアを獲得している。米国での株式公開(IPO)申請を準備中で、最大50億ドルの調達を目指している。

 またTaobao Mallは、今回のパートナー拡大に伴い、店舗管理ポリシーも強化した。新たな管理ポリシーでは、提携販売事業者にTaobao Mallの製品およびサービス品質ガイドラインへの準拠を保証するデポジットの支払いを義務づける。また、偽造品の販売が発覚した場合は、ただちに当該店舗の販売を停止する。

[発表資料へ]