写真●「Google Wallet」の利用イメージ
写真●「Google Wallet」の利用イメージ
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 米Googleは米国時間2011年9月19日、近距離無線通信(NFC)を利用したスマートフォン向けモバイル決済サービス「Google Wallet」を開始した。第1弾として米Sprint Nextelが販売する「Nexus S 4G」向けのアプリケーションをリリースした。

 Google Walletは今年5月に発表して以来、フィールドテストを実施していた(関連記事:Google、Android向け決済アプリ「Google Wallet」を今夏開始)。米First Dataの電子決済処理技術を使用し、GoogleのモバイルOS「Android」を搭載した端末を店頭の読み取り機に軽くタッチすることで支払い手続きを完了できる。当初支払いに利用可能なクレジットカードは米Citiの「Citi MasterCard」のみだが、米Visa、米Discover、米American ExpressのクレジットカードもGoogle Walletの将来版でサポートする。

 Citi MasterCard保有者は、Google WalletアプリケーションでCiti MasterCardのアカウント情報を入力し、Citiがこれを承認すると端末のチップにデータが保存され、Google Walletサービスを利用できるようになる。Citi MasterCardを所有していないユーザーは、Google WalletアプリケーションでGoogleの仮想プリペイドカード「Google Prepaid Card」をアクティベートすれば、同様にサービスを利用できる。年内にGoogle Prepaid Cardを設定したユーザーには10ドル分を贈呈するほか、年内の金額補充手数料を無料にする。

 Google Walletを利用できる小売店は、米Toysrus、米RadioShack、米Sports Authority、米American Eagle Outfittersなどがあり、今後さらに拡大する予定。専用サイトで店舗の場所を確認できる。

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