総務省は2011年9月16日、情報通信審議会 情報通信技術分科会において「広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)の高度化に関する技術的条件」の審議を開始したと発表した。具体的には2.5GHz帯におけるモバイルWiMAXを高度化した「WiMAX2(IEEE802.16m)」の導入に向けた議論を始める。

 WiMAX2は2011年4月にIEEEで規格として承認されている。WiMAX2が日本で制度化されれば、UQ WiMAXを提供しているUQコミュニケーションズは下り伝送速度が100Mbpsを超える高速通信サービスが提供できるようになる。

 技術的条件は、通信事業者への割り当てが予定されている周波数帯(2.625G~2.655GHz)への影響も含めて検討するとしている。この周波数帯は「モバイル放送跡地」と呼ばれる空き周波数帯で、UQ WiMAXの周波数帯に隣接していることからUQコミュニケーションズが割り当てを希望している。

 総務省では2012年3月頃に一部答申を受け、その後、関係規定の整備を行う予定としている。

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