米国の組織であるカー・コネクティビティー・コンソーシアム(CCC)は、オープンスタンダードソリューションとして「MirrorLink」という商標を発表した。スマートフォンと車載ディスプレーの双方向リンクを通じて、かつてない機能が実現可能になるという。

 CCCは2011年9月29~30日に、米国シカゴで初のカー・コネクティビティー・コンソーシアム・サミットを開催する。同サミットの記者会見で、標準化作業の成果とMirrorLinkのロードマップを発表する。初のMirrorLink製品は、ドイツのフランクフルトで2011年9月15~25日にかけて開催されるIAA国際モーターショーで、複数のメンバー企業が発表するとしている。

 CCCがこれまで策定してきたTerminal Mode 1.0.1規格は、新しい商標ブランディングの一環として、MirrorLink 1.0.1に名称を変更した。MirrorLinkは、車載インダッシュディスプレーとスマートフォンで動作するアプリケーションの双方向通信を活用することで、車載モバイル機器を普及させ、双方向マルチモダール技術の体験を向上させることができるという。

 デジタルディスプレーやオーディオシステム、ステアリングホイールボタンなどの車載システムを運転手や搭乗者のモバイル機器にシームレスに接続できる。CCCは、各種ガイドライン、認証、相互運用性試験、将来の製品を対象とするブランディングチャンスを提供する。

 CCCのメンバー企業には、世界の著名な自動車関連/携帯電話関連企業が名を連ねている。アルパイン、台湾のHTC、韓国のLGエレクトロニクス、クラリオン、KDDI、韓国の現代自動車、韓国のサムスン電子、米ゼネラルモーターズ、ソニー、独ダイムラー、米デルファイ、デンソー、トヨタ自動車、フィンランドのノキア、パナソニック、独フォルクスワーゲン、本田技術研究所、三菱電機、ルネサス エレクトロニクスなどが参加している。

[カー・コネクティビティー・コンソーシアムのホームページへ]