インタープレイテクノロジーとリファイナー(ホームページ)は2011年9月15日、クラウド型のデジタルサイネージサービスの提供を開始すると発表した。デジタルサイネージの運用に必要なコンテンツ管理や配信システムをクラウド型で提供する。

 特徴はAndroid OSを搭載したスマートフォンおよびタブレット向けのアプリを用意していることである。そのアプリをインストールすることで、STB(セットトップボックス)なしにデジタルサイネージ端末として利用できる。一般的なAndroid端末を使えるため、初期コストの低減が図れるという。

 Android OSを搭載したスマートフォンおよびタブレットを端末に使っているため、ディスプレイに触って操作してもらうコンテンツも利用できる。そのため、どの商品に興味を持ったか、どの場所に置いた端末を触ったかなどのログを取得できるようにしている。インタープレイテクノロジー 代表取締役の高橋真之助氏は、「スーパーの商品棚に置くなどして、細かいデータを取るのに向いている」と説明する。

 また店舗でキャンペーンなどを実施した場合は、多くのユーザーが端末に触ってコンテンツをサーバーから呼び出して見る場合があり得る。それを考慮してサービスを提供するためのシステムはAmazon EC2やAmazon S3を利用して構築した。高橋氏は、「トラフィックが急激に増えた場合でも、柔軟にキャパシティを増やすことができる」と語る。

 利用料は端末を100台利用時で1台当たり月額9000円、同1000台利用時で1台当たり2500円である。端末はAndroid2.2以上が動作する必要がある。端末はサービス提供と同時に購入もできるが、自前で用意してもいいという。