写真1●ジークラウドの発表会に登場した、元宮崎県知事の東国原英夫氏。ゲームをインストールしなくてもすぐに楽しめる点などをアピールした。
写真1●ジークラウドの発表会に登場した、元宮崎県知事の東国原英夫氏。ゲームをインストールしなくてもすぐに楽しめる点などをアピールした。
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 2011年9月15日に開幕した東京ゲームショウ2011で、NHN Japanはオンラインゲームサービス「ジークラウド」を発表した。ジークラウドは、NHN JapanがNTTドコモと共同でこの10月から開始するオンラインゲームサービス。NTTドコモのLTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応したタブレット端末である韓国サムスン電子製の「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」あるいは富士通製の「ARROWS Tab LTE F-01D」の出荷と同時に利用できる(関連記事)。元宮崎県知事の東国原英夫氏も登場し、ゲームをインストールしなくてもすぐに楽しめる点などをアピールした(写真1)。

 ジークラウドは、ゲーム端末となるユーザーの手元のデバイスから、ゲーム本体の処理を行うデータセンターにアクセスして楽しめる、オンラインによるゲームの遠隔操作サービスである。手元の端末にはゲーム本体をインストールする必要はなく、ユーザーインタフェースと画面表示だけを行うプレイヤーを導入すればよい。NHN Japanは、(1)タブレットやスマートフォンなどのモバイル端末、(2)セットトップボックスをつないだテレビ、(3)ネットブックや低スペックのPCを対象に、ジークラウドを展開していく考え。「その先陣として、NTTドコモと共同でサービスを立ち上げ、ジークラウドの認知度を高めたい」(NHN Japan 取締役付シニアプランナーの関田 英雄氏)という。

 まずはXiに対応したタブレットにジークラウドのプレイヤーをプリインストールし、タブレットのユーザーが手軽に使えるようにする。さらに「今後発売される、Xiに対応したNTTドコモのスマートフォンにもプレイヤーがプリインストールされる予定」(関田氏)である。Xiに対応していなくても、「1Mbps程度の実効速度があればジークラウドで画面表示のきれいなゲームを十分楽しめる」(ジークラウドに技術提供しているユビタスで、ビジネス・デベロップメント ディレクターを務める春日 伸弥氏)という。