日本IBMは2011年9月15日、クラウド型のバックアップサービスである「Smart Business Cloud Managed Backup - オンサイト・データ保護」を開始した。

 このサービスでは、日本IBMが資産として保有するサーバーおよびストレージを、ユーザー企業のデータセンターやサーバールームに設置。そのIBM資産のサーバーおよびストレージを、ユーザー企業のバックアップ先として使用する。バックアップ対象はデータのみで、システムイメージは扱わない。

 バックアップの実行などの運用管理は、IBMのアウトソーシングサービス提供拠点であるIBMグローバル・デリバリー・センター側で実施する。

 日本IBMはオンサイト・データ保護のメリットとして、バックアップ時にインターネットを介さないので高いセキュリティレベルを確保できること、IBM資産のサーバーやストレージを使うため初期投資が不要であること、日々の運用はIBMが遠隔で実施するので運用の負荷が低減できること、などを挙げる。

 料金は、転送データ量に応じた従量課金制。バックアップの頻度などに応じてユーザー企業ごとに個別に見積もるが、目安としては1GBあたり50円程度。データの保管期間は30日間で、その後は古いデータから上書きする。

 このサービスでバックアップ用に設置したシステムから、災害対策として別の拠点にデータをバックアップするサービスも、オプションとして用意する。2つ目の拠点は、IBMのデータセンターのほか、ユーザー企業が任意に設定することもできる。