米IDCは現地時間2011年9月14日、メディアタブレット(タブレット型コンピュータ)の世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、2011年第2四半期の出荷台数は1360万台で、前年同期と比べ303.8%増加した。これを受け、IDCは2011年全体の出荷台数見込みを従来予測の5350万台から6250万台に引き上げた。

 第2四半期の急成長は米Appleの「iPad 2」がけん引した。iPad 2の出荷台数は930万台で、シェアは68.3%(前期比2.6ポイント増)に達している。当期に「BlackBerry PlayBook」でメディアタブレット市場に参入したカナダResearch in Motion(RIM)のシェアは4.9%だった。iPad 2の人気とPlayBookの登場に押される形で、米Googleのモバイルプラットフォーム「Android」搭載メディアタブレットはシェアが26.8%(前期比7.2ポイント減)に縮小した。

 IDCは、第3四半期にAndroid端末のシェアは23%まで落ちるが、第4四半期に25.9%に回復し、その後も伸びると見ている。市場全体の出荷台数は、第3四半期、第4四半期と拡大し続けるとし、その理由として、より競争的な価格のAndroid端末を投入するベンダーが増えること、Appleに対する強い需要が続くことを挙げている。今後のAppleのシェアについては、年内はAndroid端末より40ポイント以上多いシェアを維持するが、その後は減少するという。

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