米Intelは現地時間2011年9月14日、サンフランシスコで開催中の技術会議「Intel Developer Forum(IDF)」において、コンシューマー向けノートパソコンの新カテゴリー「Ultrabook」の詳細について説明した。今年のホリデーシーズン(11月下旬~12月)にリリースする第1弾製品は、既存の第2世代「Core」プロセッサを搭載し、休止状態から素早く起動するIntel独自の技術「Rapid Start」を採用する。

 UltrabookはIntelが2011年5月に発表した新構想で、ノートパソコンの性能とタブレット端末の機能を併せ持ち、素早い反応の操作性と高いセキュリティを備え、薄型軽量で洗練されたデザインを特徴とする(関連記事:Intel、ノートの新カテゴリー「Ultrabook」を発表、ASUSが第1弾製品を投入へ)。

 2012年前半には第3世代Coreプロセッサ「Ivy Bridge」(開発コード名)を搭載したモデルがリリースされる見通し。Ivy Bridgeはゲートを3つ持つ「Tri-gate」設計を採用し、線幅22ナノメートル(nm)技術で製造される。同社PC Client Groupジェネラルマネージャー兼副社長のMooly Eden氏はIvy Bridgeをベースにした6種類のUltrabookデザインをプレビュー公開し、「2012年には幅広い機種が揃う予定だ」と語った。米McAfeeとの共同開発によるデータ流出対策機能も2012年に利用可能にする。

 2013年に、次世代の22nmプロセッサ「Haswell」(開発コード名)を投入する。Eden氏はIDFで、同時に複数のアプリケーションを処理するHaswellのデモンストレーションを実施した。Haswellでは、インターネット接続を維持した状態でバッテリー待機時間10日以上の低消費電力を目指す。

 またIntelは、米Microsoftの次期OS「Windows 8」を搭載したUltrabook端末を披露し、タブレット端末やUltrabookなどさまざまな製品にわたる両社の協力体制を強調した。

 米メディア(Wall Street Journal)が報じたEden氏の話では、第1弾製品の価格は約1000ドルだが、その後699ドルまで下げたいとしている。

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