米Broadcomは米国時間2011年9月12日、ネットワーク機器向けプロセッサを手がける米NetLogic Microsystemsを約37億ドルで買収することで最終合意に達したと発表した。NetLogicの株主は、NetLogic株1株につき50ドルを受け取る。手続きは2012年前半に完了する見通し。

 Broadcomは同買収によって、ナレッジベースプロセッサ、組み込み向けマルチコアプロセッサ、デジタルフロントエンドプロセッサなどを自社ポートフォリオに加え、顧客に統合ネットワークプラットフォームを提供することを目指す。NetLogic獲得によって、2012年における非会計原則ベースの1株当たり利益が約10セント上昇すると期待している。

 米メディアの報道(Businessweek)によると、1株50ドルという価格は、9月9日のNetLogic株の終値より57%高い。買収の報道を受けてNetLogicの株価は48.12ドルへと16.21ドルも上昇し、一方Broadcomの株価は0.38ドル安の33.06ドルに下落した。

 またBroadcomは同日、2011年第3四半期の業績見通しを明らかにした。売上高は従来予測の19億~20億ドルの中間になると見込んでいる。会計原則ベースの製品利益率は横ばいからわずかに上昇と予測する。

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