米マイクロソフトのポータルサイト「MSN」や、クラウドサービスの「Windows Live」「Office 365」などで2011年9月9日、Webサイトにつながりにくくなる障害が発生した。障害は日本時間で正午頃から午後4時30分頃まで続いた。PaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)の「Windows Azure Platform」でも同時刻に、管理ポータルが利用できなくなる障害が発生した。
日本マイクロソフトでは障害が発生したサービスとして、MSN、Windows Live、Office 365の名前を挙げている。Windows Liveのサービスとしては、電子メールサービスの「Hotmail」やストレージサービスの「SkyDrive」がダウンした。Windows Liveの公式ブログによれば、サーバー障害は日本時間午後1時45分に復旧したが、DNSの設定が反映されるまでに時間を要したため、インターネット経由でサービスが利用できるようになったのは日本時間の午後4時過ぎになったと説明している。
Windows Azureに関しては、ユーザーがAzure上で稼働するアプリケーションには問題は生じなかった。しかし、Windows Azureの管理ポータルや、データベースサービスの「SQL Azure」の管理ポータルが利用できなくなった。
Windows Azureのサービス稼働状態を示すダッシュボードでの情報によれば、日本時間の午後11時49分から管理ポータルが利用不能になった。サービス障害の根本的な原因は、Windows Azureの管理ポータルへのトラフィックをルーティングするネットワーク機器の障害にあるとしている。ネットワーク機器を修理した結果、日本時間の午後2時43分にサービスが復旧した。