米Microsoftは米国時間2011年9月8日、米GoogleのモバイルOS「Android」を搭載した端末に関して、台湾Acerおよび米ViewSonicとそれぞれ特許ライセンス契約を結んだと発表した。Microsoftはロイヤリティを受け取るが、詳細な条件については明らかにしていない。

 AcerはAndroid搭載スマートフォンとタブレット端末に関してMicrosoftに特許使用料を支払う。ViewSonicとの契約では、Android搭載スマートフォンおよびタブレット端末だけでなく、GoogleのWebアプリケーションに特化したOS「Chrome OS」をベースにした端末も対象となる。

 Microsoftは、Android端末ベンダーに特許ライセンス契約を迫る形でGoogle包囲網を敷いている。昨年4月に台湾HTCと契約を締結したほか(関連記事)、今年6月から7月にかけて米General Dynamics Itronix、米Velocity Micro、オンキヨー、台湾Wistronと、立て続けに4社と契約を結んだ(関連記事)。

 また、米AppleもAndroid端末ベンダーを相手に特許侵害訴訟を仕掛けているが、昨年3月より係争中のHTCは先日、Googleから9件の特許を譲り受けてAppleを提訴した。Googleは特許戦争からAndroidエコシステムを保護するために、特許ポートフォリオの拡充を進めている(関連記事)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]