米Hewlett-Packard(HP)は米国時間2011年9月7日、自社のハードウエアとソフトウエアをベースにしたパブリッククラウドサービス「HP Cloud Services」を発表した。第1弾として「HP Cloud Compute」と「HP Cloud Object Storage」の2種類を用意し、同日より招待制の限定ベータプログラムを開始している。
HP Cloud Servicesは、同社が7月に参加を表明したオープンソースのクラウド基盤プロジェクト「OpenStack」の技術を採用する。HP Cloud Computeはオンデマンドでインスタンスを配置できるIaaSサービス、HP Cloud Object Storageはデータのバックアップやアーカイブに適したオンラインストレージサービスで、RESTful APIを通じたアクセスおよび管理が可能。ベータプログラムへの参加は同社サイトから申し込むことができる。
ベータ期間中の利用は無料で、最大10インスタンスまで対応する。電話、チャット、電子メールなどによるサポートも受けられる。正式版は従量課金制で提供するが、開始時期や価格については明らかにしていない。
HPは今年3月に、クラウドコンピューティング、コネクティビティ、ソフトウエアを3本柱とする戦略を発表し、特にクラウドベースのソリューション開発に焦点を当てる方針を示した(関連記事)。また、8月にはパソコン事業の分離を検討中であることを明らかにしている(関連記事)。
[発表資料へ]