Android向けのPogoplugアプリの画面例
Android向けのPogoplugアプリの画面例
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 米クラウドエンジンズとソフトバンクBBは2011年9月8日、自宅にあるデータをインターネット経由でどこからでもアクセスできるようにする「パーソナルクラウド」環境を実現するためのパソコン用ソフト「Pogoplugプレミアムソフトウエア」の国内販売を開始した。ベクターのオンライン販売サイト「ベクターPCショップ」を通じて販売する。価格は2980円。

 Pogoplugプレミアムソフトウエア(以下、Pogoplugソフト)は、WindowsパソコンあるいはMacintoshを、ファイル共有/ストリーミング配信サーバーとしてインターネットに公開するための製品。両社が2011年2月に国内販売を開始したPogoplugデバイスと同等の機能を備えている(関連記事:開封後わずか60秒で自宅をクラウド化、米クラウドエンジンズが小型デバイス「Pogoplug」を発売)。

 Pogoplugソフトをインストールした自宅のパソコンから、インターネット上にあるクラウドエンジンズのサーバーに対して通信セッションを張り、これを利用して外から自宅パソコンにアクセスする。したがって、サーバー公開に当たってルーターのポート開放などの設定変更作業は不要。公開したサーバーには、パソコンのほか、専用アプリを使ってAndroidやiPhone/iPadなどのモバイル端末からもアクセスできる。

 新機能として、複数のPogoplugデバイスやPogoplugソフト搭載パソコンに保存しているファイルに対して、一つのアカウントでアクセスして一覧などを可能にする「OneView」機能を搭載。これにより、ユーザーは「どのデータをどのPogoplugに入れたか」を意識する必要がなくなり、まさに自分専用のクラウド環境として利用できる。

 なお、米クラウドエンジンズでは、特設Webサイトを通じて無償版の「Pogoplugフリーソフトウエア」の配布も始めている。無償版はストリーミング配信可能なファイルの種類が写真のみといった制限はあるものの、自宅外からのリモートアクセスは製品版と同様に実行可能で、インストールできるパソコン台数の制限もない。興味のあるユーザーは、まずこちらの無償版から試してみるとよいだろう。