写真●ヤマハのギガアクセスVPNルーター「RTX810」
写真●ヤマハのギガアクセスVPNルーター「RTX810」
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 ヤマハは2011年9月7日、主に中小規模ネットワークやSOHO環境での利用を想定したギガアクセスVPNルーター「RTX810」(写真)を発表した。価格は7万1400円で、2011年11月上旬から出荷する。従来販売していたRT107eの後継機種と位置付けられる製品で、高い省電力性能やスマートフォン対応のVPN機能などを売りとしている。

 RTX810は、WAN側1ポートとLAN側4ポート(LAN側ポート同士はスイッチングハブ接続)の計5ポートすべてがギガビットイーサネットに対応。スループットは通常のIP通信時が最大1Gビット/秒、VPN通信時が最大200Mビット/秒となっている。

 AndroidやiPhone/iPadなどのスマートフォンやタブレット端末が標準的に備えているL2TP/IPsec(L2TP over IPsec)に対応したVPN機能を搭載。外出先などからスマホを使って安全に社内のサーバーやパソコンにアクセスできる環境を構築できる。動作検証済みの端末については、同社Webページでリストを公開する予定。

 全ポートが100Mビット/秒でリンクアップした場合の消費電力は、従来機種のRT107eが「3.6W」だったのに対してRTX810は「3.1W」と下回る。全ポートが1Gビット/秒でリンクアップした場合でも「5.2W」と徹底した省電力化を図っている。未使用LANポートのシャットダウンやインジケータ用LEDの輝度制御などの省電力機能も備えている。

 本体には、イーサネットポートのほかにUSBポートおよびmicroSDカードスロット(SDHC対応)を1ポートずつ装備。USBポートに通信アダプタを挿すことにより、3G携帯電話網を使ったインターネット接続が可能になるほか、USBメモリーやmicroSDカードを挿してログを保存したり本体の設定をしたりすることができるようになっている。