アシストは2011年9月8日、同社が販売するオープンソースのデータ統合ツール「Talend」をKDDIが採用したと発表した。国際通信回線の事業者間精算システムをメインフレームからオープン系システムにリプレースするにあたり、バッチ処理開発ツールとして使用する。

 国際事業者間精算システムは、複数のシステムから通話明細データを受け取り、加工・集計した後、その結果をキャリアごとに発信計算書を出力する。現在、そのための約80本のバッチ・プログラムがメインフレーム上で運用されている。

 KDDIではこの精算システムを、現在のメインフレームからオープン系システムに、2012年4月にダウンサイジングする。オープン系システムでのバッチ・プログラムの開発と運用に、Talendを採用する。

 採用の理由として「各種データストア接続コンポーネントの豊富さ、Javaソースコードの自動生成など他製品には見られない機能を有するTalendが、今回のプロジェクトの開発ツールとして最適と判断した」(KDDI)としている。またライセンスのコストパフォーマンスが高く、運用コストを圧縮できる点や、GUIベースでの操作性がよく、自社での内製に適している点なども評価したという。

 KDDIでは2011年10月から新システムの開発を開始、2012年1月から現行システムとの並行稼動を行い、2012年4月に新システムをカットオーバーする予定。