NTTドコモは2011年9月8日、「LTE(Long Term Evolution)」技術を採用したモバイルブロードバンドサービス「Xi」(クロッシィ)の通信料金を改定すると発表した。新たに4種類のプランを追加し、現行プランも提供条件を一部変更した上で継続する。

 新プランは、同日発表したLTE対応タブレットの発売時期である2011年10月上旬から開始する。今回追加するのは、月7455円の固定料金プラン「Xiデータプラン フラット」と、月3970~7980円(無料通信分2500円、1Kバイト当たり0.2625円)の2段階制プラン「Xiデータプラン2」。いずれも2年間の継続利用を条件に通信料上限が引き下げられ、前者は月5985円の「Xiデータプラン フラット にねん」、後者は月2500円~6510円の「Xiデータプラン2 にねん」になる。

 また、現行プランには「月間のデータ通信量が5Gバイトを超えた場合に、月末まで2Gバイトごとに2625円の追加料金を課金する」という提供条件がある。現在はキャンペーン期間中のため追加料金が発生していないが、新プランの追加を機に、この提供条件も見直す。

 具体的には5Gバイトという基準量を、新プランと現行プランのいずれについても7Gバイトに引き上げる。7Gバイトを超えた時点で、最大37.5Mビット/秒(一部屋内で最大75Mビット/秒)の通信速度を、月末まで最大128kビット/秒に制限する。その代わりに追加料金を不要とする。ユーザーの希望に応じて従来通り、2Gバイト単位で追加料金を課金し速度制限を行わないよう設定することも可能である。

 さらに、新たな基準量を適用する時期を2012年10月とした。従って2011年10月から2012年9月までの1年間は、7Gバイトを超過した場合でも、追加課金や速度制限を受けずに利用できる。

 このほか、現在実施中の料金値下げキャンペーンを、新プランにも適用する。2010年12月24日から2012年4月30日の間にXiの各プランを契約したユーザーに対し、月額料金の上限額を1575円割り引く。