英Reutersは、現地時間2011年9月7日、米SNS大手Facebookの2011年上半期(1~6月)の売上高が前年実績から倍増したと報じた。

 Facebookは非上場企業のため有価証券報告書の作成義務は無く、業績を公表していない。だがReutersは事情に詳しい関係者の話として、同期間におけるFacebookの売上高は16億ドル、純利益はほぼ5億ドルになったと伝えている。

 Facebookは2011年1月に米金融大手のGoldman Sachs Groupが運営するファンドを通じて10億ドルを調達した(関連記事:Facebook、総額15億ドルを調達、企業価値は500億ドル)。Reutersによると、このときGoldman Sachsが投資家に示した資料には、2010年の9カ月間(1~9月)の売上高が12億ドル、純利益は3億5500万ドルと記されていた。

 期間が異なるため直接比較することはできないが、仮に平均値をもとに期間を同じにしてみると、前年はそれぞれ約8億ドル、約2億3700万ドルとなり、2倍に増えていることになる。ユーザーの滞在時間などを巡って米Googleなどのライバルとの競争が激化するなか、Facebookは7億5000万人というユーザー数を背景に広告主に訴求できているようだとReutersは伝えている。

 なおFacebookは2011年6月、米投資ファンドGSV Capitalから総額658万7500ドルを調達したときには、未公開株取引市場で企業価値が700億ドルと評価されていた。今回、Reutersはこれが800億ドルになったと報じている(関連記事:シリコンバレーの投資ファンドがFacebook株を取得、評価額は700億ドル)。