写真●グーグルが提供を始めた紀伊半島近辺の道路通行実績を確認できるマップ「台風12号災害情報」
写真●グーグルが提供を始めた紀伊半島近辺の道路通行実績を確認できるマップ「台風12号災害情報」
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 グーグルは2011年9月6日、台風12号によって特に大きな被害が発生した紀伊半島について、道路の通行可否などの状況を判断するための参考情報として使える、通行実績データを記載したマップ「台風12号災害情報」(写真)の提供を始めた。パソコンやスマートフォン、携帯電話からアクセスできる。

 Webブラウザーを使って上記リンクをクリックするほか、短縮URL「goo.gl/kiwup」やQRコード(写真の右側を参照)などを経由してもアクセス可能となっている。

 同マップでは、紀伊半島を中心とした地域の道路に対して、「前日0時~24時までの間に通行実績があったかどうか」を表示する。具体的には、(1)通行実績のあった道路を「青」、(2)通行実績のなかった道路を「灰」、(3)混雑が発生していた道路を「桜」、(4)前日の午前6時~10時の間に渋滞が発生していた道路を「赤」---という具合に4段階で色分けしている。

 地図上に表示する通行実績情報は、ホンダが運営するナビ関連サービス「インターナビ・プレミアムクラブ」およびパイオニアが運営する渋滞情報サービス「スマートループ渋滞情報」の対応機器搭載車両から収集した走行軌跡データを基に、ホンダが作成した通行実績データを利用しているという。

 なお、グーグルでは「マップ上に通行実績がある道路でも現在通行できることを保証するものではなく、緊急交通路に指定されるなどして通行が規制されている可能性もある」と利用上の注意点を挙げている。また、「個人が現地に向かうことは救援や支援活動を妨げる行動になる可能性がある」として軽率な行動を取らないよう注意を呼びかけている。