カスペルスキーは2011年9月6日、統合セキュリティソフトの新版「カスペルスキー2012 マルチプラットフォームセキュリティ」を発表した。同日から既存ユーザー向けの更新ライセンスを提供し、9月9日からパッケージ版を発売する。
一つのパッケージで、Windows用、Mac用、Android用のクライアントソフトを合計3台分まで自由に組み合わせて使えるのが特徴。具体的には Windows 7/Vista/XP向けの「カスペルスキー インターネットセキュリティ 2012」、Mac OS X 10.5以降に対応する 「カスペルスキー アンチウイルス 2011 for Mac」、Android 1.6～2.3に対応する「カスペルスキー モバイルセキュリティ 9」の3製品を同梱している。
併せて、ユーザーからのデータを集約して最新の脅威を検知する「カスペルスキーセキュリティーネットワーク（KSN）」も強化した。KSNはユーザーのパソコンから収集した情報をクラウド上に集約し、未知の脅威に素早く対抗するためのシステムで、新たにスパム検知や振る舞いを基にした検知機能を追加している。
価格は、合計3台まで1年間使用できる1年3台版ライセンスが7140円。同ライセンスには限定5万本の乗り換え優待パッケージも用意され、4095円になる。利用期間が2年の2年3台版は1万2075円である。
なお新パッケージを構成する3製品のうち、カスペルスキー アンチウイルス 2011 for Macと同モバイルセキュリティ 9は単体でも入手できる。価格は、1年1台版のライセンス料がそれぞれ6090円と2625円。またWindows向けの単体ソフトとしては、カスペルスキー インターネットセキュリティ 2012の代わりに、基本的なウイルス対策機能を実装した「カスペルスキー アンチウイルス 2012」をリリースする。1年3台版のライセンス料は4095円。
製品発表に伴い、カスペルスキーは記者会見を開催した（写真）。来日したKaspersky Labのユージン・カスペルスキーCEOは、「個人用セキュリティソフトにおける当社のシェアは世界第3位にまで上昇した。今回、マルチプラットフォームへの対応を強化したことで日本市場でのシェアも拡大していく」と意気込みを語った。
また、製品のイメージキャラクターに、アイドルグループ「AKB48」の峯岸みなみさんを起用することも明らかにした。
