オーシャンブリッジは2011年9月6日、企業向けの情報共有サービス「Zyncro」に新機能を追加した。同日から、アンケートツール「SurveyMonkey」との連携、Webアクセス解析ツール「Google Analytics」との連携が可能になったほか、メインメニュー画面にメッセージを表示できるようにするなどの機能拡張を行った。
Zyncroは、スペインZyncro Techが開発した企業向けのソーシャル・コラボレーション・ツール。TwitterやFacebookのようなリアルタイム性のあるコミュニケーション機能、およびオンラインストレージを使ったファイル共有機能を、企業ユーザー向けに招待制で利用できるようにしたサービスだ。
国内向けには、Zyncro Techと独占販売契約のあるオーシャンブリッジが、米Amazon Web Servicesの東京データセンターを利用して5月から提供している。同社X‐ディビジョンの菅沼大輔ディビジョンマネージャーによると、これまでに、フリー版を中心に約900社が利用しているという。
今回の機能拡張により、Zyncro上でSurveyMonkeyの質問機能、およびGoogle Analyticsによる解析機能との連携が可能になった。SurveyMonkeyでアンケートを作成して、Zyncroのページ上にアンケートページへのリンク(写真1)を設置することができる。また、ZyncroとGoogle Analyticsが連携することで、Zyncro上のグループや特定のファイルへのアクセス状況を把握する、ユーザーの行動について統計を取るといったことが可能になる。
そのほかに、Zyncroのメイン画面に業務連絡などのメッセージを表示する「addZyngs」機能(写真2)、頻繁に使用するグループをお気に入りに登録してトップメニューからすぐにアクセスできるようにする「Favorite Groups」機能を追加した。
さらに9月末には、Zyncroで共有されるファイルをクライアントパソコンと同期する「Synchronizer」機能を追加する予定だ。同機能を使うと、グループメンバー全員のクライアントパソコンに、Zyncro上と同じフォルダ構成でファイルが同期される。グループメンバーがローカルでファイルに変更を加えた場合は、Zyncro上および他のグループメンバー全員のローカルファイルに変更が反映される。