写真1●EBCオープニングセレモニーの様子。右から日本HPの中川いち朗執行役員HPソフトウェア事業統括、杉原博茂執行役員エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括、小出伸一代表取締役社長執行役員、岡隆史取締役副社長執行役員パーソナルシステムズ事業統括、村上申次執行役員エンタープライズサービス事業統括、有安健二執行役員テクノロジーコンサルティング統括本部長
写真1●EBCオープニングセレモニーの様子。右から日本HPの中川いち朗執行役員HPソフトウェア事業統括、杉原博茂執行役員エンタープライズサーバー・ストレージ・ネットワーク事業統括、小出伸一代表取締役社長執行役員、岡隆史取締役副社長執行役員パーソナルシステムズ事業統括、村上申次執行役員エンタープライズサービス事業統括、有安健二執行役員テクノロジーコンサルティング統括本部長
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写真2●ワークショップルームの様子。部屋内の各所に課題整理を助けるフレームワークやプロセスの解説ボードを配置した
写真2●ワークショップルームの様子。部屋内の各所に課題整理を助けるフレームワークやプロセスの解説ボードを配置した
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写真3●タッチパネルを埋め込んだ「マルチタッチテーブル」
写真3●タッチパネルを埋め込んだ「マルチタッチテーブル」
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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2011年9月5日、「Executive Briefing Center(EBC)」を正式オープンした(写真1)。EBCは日本HPの本社(東京都)に併設した顧客企業向けの設備。デモンストレーション用ルーム12部屋、ワークショップルーム1部屋、ラック22本を収納できるサーバールーム--などから構成する。入り口周辺部には大型ディスプレイを設置。また、タッチパネル式の大型ディスプレイをはめ込んだテーブルも用意した。総面積は約1048平米。

 EBCの主な用途は、顧客企業の経営層に対する商品のプレゼンテーションや、顧客企業向けのワークショップおよびコンサルティングセッション、クラウドサービスなど各種ITサービス商品のデモンストレーション。日本HPの小出伸一社長は、「EBCに顧客を招き、最新のITソリューションの理解、課題の棚卸し、具体的なITソリューションの導出など、顧客企業がITを使った変革を進めるのに必要な作業を一貫して支援していく」と語る。

 EBCの設備には各種の工夫を凝らした。例えば顧客企業の社員とHPのコンサルタントが各種の課題整理に使うワークショップルームには、思考のフレームワークやプロセスを解説したボードを部屋の各方向に掲示(写真2)。「フレームワークやプロセスを意識しやすい部屋にすることで、ワークショップの限られた時間内でも、十分な成果が出せるようにした」(日本HPの解説員)。入り口周辺部に設置したテーブルのタッチパネルはマルチタッチ方式を採用。両手で操作しながら、商品のカタログなどを閲覧できる(写真3)。

 EBCは世界各地のHP拠点でも設置を進めており、現在大小合わせて50個所あるという。海外のEBCとテレビ会議システムを使って海外のEBCから説明を受けることも可能。EBC記者説明会ではシンガポールのEBCと接続するデモを見せた。