NTTドコモは2011年9月8日、同社のLTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応したAndroid 3.2(Honeycomb)搭載のタブレット2機種を発表した。Xiは屋外下り最大37.5Mビット/秒、屋外上り最大12.5Mビット/秒の高速データ通信サービス。今回発表されたタブレットは、韓国サムスン電子製の「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」(写真1)と富士通製の「ARROWS Tab LTE F-01D」(写真2)で、いずれも約10.1インチ、解像度がWXGA(1280×800)のディスプレイを搭載する。発売は10月を予定している。
GALAXY Tab 10.1 LTEの質量は約565g、ARROWS Tab LTEは約597gといずれも軽量である(表1)。
  | GALAXY Tab10.1 LTE SC-01D | ARROWS Tab LTE F-01D |
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外形寸法(横×縦×厚さ) | 約257×175×8.6mm | 約262×181×11.3mm |
質量 | 約565g | 約597g |
CPU | 米クアルコムのMDM9200、1.5GHzデュアルコア | 米テキサス・インスツルメンツのOMAP4 1GHzデュアルコア |
ROM/RAM | 16GB/1GB | 16GB/1GB |
液晶ディスプレイ | 約10.1インチ、WXGA | 約10.1インチ、WXGA |
カメラ画素数 | アウトカメラ:3.2M、インカメラ:2.2M | アウトカメラ:5.1M、インカメラ:1.3M |
HSDPA/HSUPA | 14Mビット/秒/5.7Mビット/秒 | 7.2Mビット/秒/5.7Mビット/秒 |
テザリング | ○ | ○ |
spモード | ○ | ○ |
DLNA(DTCP-P) | ○(-) | ○(○) |
おサイフケータイ | ― | ― |
ワンセグ | ― | ○ |
赤外線 | ― | ― |
各タブレットは次のような特徴がある。GALAXY Tab 10.1 LTEは7000mAhの大容量バッテリーを搭載し、1.5GHz動作のデュアルコアCPUを搭載する。ARROWS Tab LTEは、防水やワンセグ機能を備える。またディスプレイを直接タッチせずに手の動きで画面を操作する「ハンドジェスチャーコントロール」機能を独自に実装し、対応アプリはタッチではなくジェスチャーでページをめくったりできる。製品や発表会の詳細、Xiのタブレット向け新料金体系などはITproで別途レポートするので、ここでは写真を中心に新タブレットの特徴などを見ていこう。
まず、GALAXY Tab 10.1 LTEとARROWS Tab LTEを並べると、外形寸法はほぼ同じであることが分かる(写真3)。
両機種ともにタブレット市場で先行するiPad(Wi-Fiモデルは680g)/iPad 2(Wi-Fiモデルは601g)よりも軽量であり、その大きさは縦横比が異なるもののフットプリントはほぼ同じ。写真4は、富士通製のARROWS Tab LTEと米アップルの初代「iPad」を並べたものだ。
一方、GALAXY Tab 10.1 LTEはサムスン電子が日本に投入するタブレットとしては2機種目となる。1機種目は、NTTドコモが2010年冬-2011年春モデルとして発表し、既に販売中の7インチディスプレイを搭載するタブレット「GALAXY Tab SC-01C」である。GALAXY Tab 10.1 LTEとGALAXY Tab SC-01Cを並べたのが写真5だ。サイズがまったく異なるだけでなく、機能的にも異なる。GALAXY Tab SC-01Cは携帯電話としての音声通話機能を有するが、GALAXY Tab 10.1 LTEはデータ通信専用である。