System x NASの最エントリモデルの外観(System x3200 M3)
System x NASの最エントリモデルの外観(System x3200 M3)
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 日本IBMは2011年8月30日、IBMブランドのNASストレージ製品の中で最も安価となる新シリーズ「IBM System x NASシリーズ」を出荷した。オフィスの部門ファイルサーバーなどに適する。Windows Serverの管理スキルだけで運用できる。最エントリーモデル(タワー型で容量4Tバイト)の価格は、40万円(税別)。

 System x NASは、部門向けのNASストレージである。PCサーバー「System x」シリーズにハードディスクを搭載し、OSとしてWindows Storage Server 2008 R2 Standard(WSS)を導入している。ストレージ機能はWSSに準じ、SMB(CIFS)/NFSによるファイル共有サーバー(NAS)や、iSCSIストレージとして利用できる。

 タワー型2モデル、ラックマウント型3モデルの、計5モデルを用意した。ベースとなるPCサーバー機は、タワー型が、(1)「System x3200 M3」(5U相当)、(2)「System x3400 M3」(5U相当)の2モデル。ラックマウント型が、(3)「System x3550 M3」(1U)、(4)System x3630 M3」(2U)、(5)「System x3650 M3」(2U)の3モデルである。

 最エントリーモデル(System x3200 M3ベース)の仕様は、以下の通り。CPUはXeon X3440(2.53GHz)×1(4コア)。メモリーは標準4Gバイト~最大32Gバイト。ディスクは標準4Tバイト(1TバイトSATA×4)~12Tバイト(3TバイトSAS/SATA×4)。ネットワークは1000BASE-T×2。外形寸法は幅216×高さ438×奥行540mmで、重さは16.3~25.2kg。消費電力は55W~523W。

 容量が最大となるモデル(System x3200 M3ベース)の仕様は、以下の通り。CPUはXeon E5607(2.26GHz)×標準1~最大2(2CPUで8コア)。メモリーは標準4Gバイト~最大192Gバイト。ディスクは標準600Gバイト(3.5型 300GバイトSAS×2)~42Tバイト(3.5型 3TバイトSAS/SATA×14)。ネットワークは1000BASE-T×2。外形寸法は幅447×高さ86.5×奥行719.4mmで、重さは16.2~29.2kg。消費電力は出荷構成時223W~最大構成時780W。