総務省と文部科学省は2011年8月30日、教育へのICT活用について検証する「フューチャースクール推進事業」と「学びのイノベーション事業」における実証研究の委託先候補を決定したと発表した。

 今回委託先候補として決定した実施主体および学校は、次の10件(中学校8校、特別支援学校2校)である。

【中学校】
1 福島県新地町、尚英中学校
2 横浜国立大学、附属横浜中学校
3 上越教育大学、附属中学校
4 三重県松阪市、三雲中学校
5 和歌山県和歌山市、城東中学校
6 岡山県新見市、哲西中学校
7 佐賀県、武雄青陵中学校
8 沖縄県宮古島市、下地中学校

【特別支援学校】
1 富山県、ふるさと支援学校
2 京都府京都市、桃陽総合支援学校

 総務省と文部科学省が2011年7月6日から8月8日にかけて実施した公募では、21校(中学校18校、特別支援学校3校)から提案があった。外部有識者などにより提案内容の評価を行い、10校(中学校8校、特別支援学校2校)を委託先候補として決定した。今後、総務省と文部科学省は、委託先候補との間で条件の協議を行い、委託契約を締結する。

 総務省の「フューチャースクール推進事業」では、学校現場におけるICTの利活用を推進する上での、主として情報通信技術面などを中心とした課題の抽出・分析を行う。また文部科学省「学びのイノベーション事業」では、21世紀を生きる子どもたちに求められる力を育む教育を実現するために、様々な学校種、子どもたちの発達段階、教科などに応じた効果・影響の検証、モデルコンテンツの開発、デジタル教科書・教材、情報端末などを利用した指導方法などに関する総合的な実証研究を実施する。

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