片山善博総務大臣は2011年8月30日の定例会見で、同日午前の閣議で管内閣が総辞職したと報告した。片山大臣は会見で、就任当時に地上放送の完全デジタル化を重要な課題の一つと認識していたとしたうえで、「期限日の2011年7月24日には多くの問い合わせが寄せられたものの、致命的な障害は起こらなかった。関係者の協力に感謝している」と述べた。

 地上放送の完全デジタル化は、総務省や放送事業者、ケーブルテレビ、受信機メーカー、自治体、ボランティアなどが一丸となって対策を進めた。こうした取り組みがあったため、「問題は起こらないという確信はあったが、その一方で、もしかしたらこうした問題が起きるのではないか、という懸念もあった」という。「地デジ化という大きなプロジェクトを行う時期に担当大臣を務めたが、うまくこなすことができた」とした。