Windows 8に搭載される「Windows Explorer」
Windows 8に搭載される「Windows Explorer」
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 米Microsoftは米国時間2011年8月29日、次期パソコンOS「Windows 8」におけるファイル管理ツール「Windows Explorer」の強化について明らかにした。Microsoft Officeと同様のリボンインタフェースを採用し、ファイル管理タスクの最適化とコマンド使用の効率化を図るほか、Windows XPで評判が良かった機能も考慮する。

 リボンの実装により、最も重要なコマンドを最も目につきやすい場所に配置し、「Home」タブには主要なファイル管理コマンド「Copy」「Paste」「Delete」「Rename」「Cut」「Properties」を収め、かつての機能で要望が高かった「Move to」「Copy to」も表示する。「Share」タブには、Zip圧縮や電子メール送信などファイル共有に関わるコマンドをまとめる。「View」タブでは、ナビゲーションやプレビューパネルなどの表示/非表示の切り替えや、アイコンサイズの変更などを操作できる。

 「File」メニューには「Open command prompt(コマンドプロンプトを開く)」と「Open command prompt as administrator(管理者としてのコマンドプロンプトを開く)」を含める。そのほか、ファイルやフォルダーに応じた多様なコンテキストタブも用意する。

 Microsoftは、Explorerの強化にあたって参考にした調査結果も明らかにした。オプトイン形式で匿名で収集したデータにより、ユーザーがどのようなコマンドをよく使用するか分析したところ、Explorerには200以上コマンドがあるが最もよく使われる上位10コマンドが全体の使用率の81.8%を占め、上位7コマンド(使用率72.2%)はすべてファイルの管理および操作に関するものだった。

 コマンドを使用する場合、「コンテキストメニュー」からの使用が54.5%と最も多く、次いで「キーボードショートカット」が32.2%。最も目につくユーザーインタフェース(UI)要素である「コマンドバー」はわずか10.9%で、最もよく使われる上位10コマンドのうちコマンドバーに収められているのはわずか2つだった。またユーザーのフィードバックでは、「Windows XP」に搭載されていたが「Windows Vista」で削除された機能の復活を望む声が多かったという。

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