米国のインターネット利用者の65%が米Facebookや米LinkedInのようなソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用しており、3年前(2008年)の29%から2倍以上に増えた――。こうした調査レポートを市場調査会社の米Pew Research Centerが現地時間2011年8月26日に公表した。

 SNSの利用者数を米国成人全体で見ると50%になり、同社が2005年に調査を開始して以来初めて半数に達した。

 インターネット利用者に占めるSNS利用者の割合を年齢層別に見ると、18~29歳が83%で最多。30~49歳の層が70%でこれに次いで多く、この後、50~64歳(51%)、65歳以上(33%)と続いた。若年層ほど多いという傾向はこれまでと同じだが、18~29歳が前年から3ポイント減少しているのに対し、ほかの年齢層はいずれも増加している。とりわけ50歳以上が大きく伸びている。

 性別で見ると、インターネット利用者に占めるSNS利用者の割合は女性が69%で、男性が同60%。同社の調査では、女性の数値が男性を上回ったのは2007年後半。それ以降も女性SNS利用者は増え続けている。また「日常的にSNSを利用している」という回答は女性インターネット利用者が48%だったのに対し、男性インターネット利用者では38%だった。

 男女を合わせた「日常的なSNS利用」の割合はインターネット利用者の43%。日常的に電子メールを使っている人はインターネット利用者の61%、日常的に検索サービスを利用している人はインターネット利用者の59%で、今やSNSは、メール、検索に次いで利用の多いインターネットサービスであることが分かった。

 このほか、SNSについて抱いている印象を一言で表現してもらったところ、「良い」や「素晴らしい」「便利」など肯定的なものが大半を占めた。一方で、「退屈」「面倒」「複雑」といった否定的な意見も約20%あった。

 調査は2011年4月26~5月22日の期間、18歳以上の米国人男女2277人を対象に電話による聞き取り方式で行った。

[発表資料へ]