写真1●音声認識ブラウザ for iOS/Androidからグループウエアへ音声入力するデモ
写真1●音声認識ブラウザ for iOS/Androidからグループウエアへ音声入力するデモ
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写真2●アドバンスト・メディア 開発本部 モバイルソリューション部の枝連俊弘部長
写真2●アドバンスト・メディア 開発本部 モバイルソリューション部の枝連俊弘部長
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 アドバンスト・メディアは、音声認識機能を実装したモバイル端末向けWebブラウザ「音声認識ブラウザ for iOS/Android」を9月中旬に発売すると発表した。既存のWebページやWebアプリケーションへの音声入力を可能にする。

 音声認識ブラウザ for iOS/Androidは、同社が開発した音声認識技術を使って、Webページに音声入力を行うクライアントアプリケーション。iPhone、iPad、およびAndroid搭載端末向けのWebブラウザとして動作する。Webサイト側に開発の手を加えることなく、Web検索窓やWebページ内の入力欄、Webベースの業務アプリケーションへの音声入力が可能になる(写真1)。

 同社 開発本部 モバイルソリューション部の枝連俊弘部長(写真2)は、「当社の音声認識データベースは医療・金融・保険業界などで豊富な導入実績があり、各業界の専門用語の認識率も高い」と説明。今回、音声認識サービスを業界や個別企業に特化した専用アプリではなく、すべてのWebサイトで使えるブラウザの形態で提供した背景には、音声入力を業務に利用するハードルを下げる狙いがあるという。

 音声認識ブラウザ for iOS/Androidの発表に併せて、枝連部長はモバイル分野における同社の音声認識サービスの事業戦略を説明した。同社は今回発表した音声認識ブラウザのほかに、音声をテキスト変換するiPhoneアプリ「音声認識メール クラウド」、iPhone向けのWeb検索用音声認識システム「音声検索」などを提供している。

 枝連部長は「声でWeb検索を行うWeb検索用音声認識システムを、2012年までに中国語、タイ語に展開する」と述べ、2カ国語の音声認識データベースが既に7割完成していることを明らかにした。