写真●EMCジャパンのストレージ管理ツール「EMC ProSphere」
写真●EMCジャパンのストレージ管理ツール「EMC ProSphere」
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 EMCジャパンは2011年8月25日、ストレージ管理ツール「EMC ProSphere」を発売した。物理サーバーや仮想マシンとストレージの接続構成(トポロジ)の管理に加え、ファイルシステムの応答速度やディスクアクセス速度などの性能を監視できる(写真)。仮想アプライアンスのソフトとして用意し、VMwareの仮想マシン上で動作する。

 新製品の特徴はサーバーへのエージェントソフトのインストールが不要なことだ。従来も同様のストレージ管理ツールがあったが、エージェントソフトを必要とするものが多かった。EMC ProSphere同士の連携動作も可能だ。各拠点に設置したEMC ProSphere同士が通信して、複数拠点をまとめて管理できる。

 ヴイエムウェアの仮想化環境管理ツール「vCenter」と連携することで、仮想マシン単位でストレージの性能を監視できる。EMCの従来製品ではトポロジまでは監視できたが、性能は監視できなかった。今後はEMC以外のストレージ製品にも対応する予定で、大規模な多機種混在環境の管理に活用できるとする。

 主なターゲットはデータセンター事業者や中規模以上の企業、官公庁。ストレージ管理ソフト「EMC Control Center」の保守契約があるユーザーに無償提供する。