中国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手、RenRen(人人網)は現地時間2011年8月24日、米Microsoftの中国合弁会社MSN Chinaと提携すると発表した。

 両社のプラットフォーム間でアプリケーションやサービスを広範囲にわたって共有するという戦略的提携で、アカウントの統合やコンテンツの同期、ユーザーの検索、交流といった分野で協力していく。

 詳細については明らかにしていないがRenRenは発表資料で、「両社のサービスプラットフォームをシームレスに統合し、これまでにない利便性をもたらす」としている。英メディア(Reuters)によると、共有されるコンテンツには、写真、ユーザーの近況、インスタントメッセージングなどが含まれるもよう。

 RenRenは2011年5月に米ニューヨーク証券取引所に上場したことでも知られる中国最大のSNS。米Facebook同様に実名制を採っている。同社のサービスには主力の「Renren.com」のほか、オンラインゲームの「game.Renren.com」、ソーシャルコマースの「nuomi.com」、ビジネス向けSNS「jingwei.com」がある。2011年6月末時点のアクティブユーザー数は1億2420万人。

 一方のMSN Chinaは正式社名をShanghai MSN Network Communications Technologyと言い、MicrosoftとShanghai Alliance Investmentの合弁事業として2005年に設立した。ポータル「cn.msn.com」のほか、「Bing」「Windows Live」「Messenger」などMicrosoftオンラインサービス部門のサービスを提供している。

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