日本テラデータは2011年8月23日、BI/DWH(ビジネスインテリジェンス/データウエアハウス)に必要なソフトウエアとハードウエア、導入/構築サービスをパッケージ化したオールインワンBIパッケージ「Teradata BI Starter Pack」を販売開始した。短期にBIシステムを構築できるようになる。価格は、1080万円(税別)から。販売目標は年間100件。

 事前検証済みの組み合わせとして、日本テラデータのDWH用データベースソフト「Teradata Data Mart Edition」(2コアライセンス)、マイクロストラテジーのBIソフト「MicroStrategy 9 スターターキット」(最大100指名ユーザー)、デルのPCサーバー機「PowerEdge R510」および「PowerEdge R710」をパッケージ化した。パッケージには、製品のインストール/設定と、MicroStrategy 9のBI構築サービスが含まれる。

 パッケージを構成するソフトウエアの一つ、Teradata Data Mart Editionは、DWH構築用途のRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)である。特徴は、SQLの書き換えやSQL実行計画の最適化、パーティション分割による検索の高速化など、各種の方法でDWH向けの性能を高めている点など。もともと同社のMPP(超並列)機と組み合わせたDWHアプライアンスの形態で提供してきたソフトを、ソフトウエア単体として切り出した製品である。価格は、1コアあたり360万円(税別)。

 パッケージを構成するもう一つのソフトウエア、MicroStrategy 9は、統合BIパッケージソフトである。カバーする機能の範囲が広く、さまざまな用途に利用できることなどが特徴である。同ソフトは、製品構成やライセンス形態に応じていくつかの製品スイートを用意しており、今回バンドルする「スターターキット」は、4CPUを上限に、MicroStrategy 9のフル機能を最大100指名ユーザーまで無償で利用できるライセンスとなる。

 今回のオールインワンBIパッケージ(税別1080万円から)には、MicroStrategy 9 スターターキットのコンサルティングと教育サービス(10日間80時間で税別150万円で提供しているサービス)も含まれる。なお、スターターキットのライセンス自体は無償だが、別途、Standardサポートと呼ぶ有償の年間保守が必要。年間保守費用は、MicroStrategy 9有償ライセンスの9%。初年度の保守費用を無償にするオプションを選択した場合は、2年度以降、有償ライセンスの12%。