須高ケーブルテレビ(ホームページ)は2011年8月22日、経済産業省の「医療・介護等関連分野における規制改革・産業創出実証事業」を開始すると発表した。具体的には、メディカルアイ(本社:東京、代表取締役社長:山口典枝氏)やメディカルアソシエイツ(本社:長野県須坂市、代表取締役医学博士:大熊哲汪氏)らと共に信州須高エリア「地域医療連携」コンソーシアムを組成し、事業を実施する。

 実証対象地域となる須高地区は、長野県須坂市、上高井郡小布施町、高山村である。ケーブルテレビを活用した安否確認と、多職種間情報共有を中心とした地域見守り支援システムの構築を行う。

 まずICTを活用した「地域見守りの仕組み」を担う多職種連携(医療・介護・福祉・生活分野の連携)を支援する調査事業を実施する。こちらは昨年度に引き続き実施するもで、持続可能性の高い産業の創出・活性化を目指している。このため、医療・介護との専門職の連携や、民間サービス事業者の参入などその実現を妨げる現行制度や規制上の課題の洗い出しなどを行う。また、規制緩和に向けて薬剤師による遠隔支援の模擬的実施と調査を行う。

 昨年度までデータ放送上で安否確認サービスの実証を行ってきたが、本年度は新たなSTBサービスプラットフォームである「パナソニック CATVユニバーサルポータル」を採用し、より精度の高い安否確認サービスを目指す。また医療・健康に関連した地域動画のオンデマンド配信(VOD)サービスの提供を予定する。