写真●Androidアプリの「1日当たりの起動回数」と「1日当たりの起動種類」の調査結果 ほとんどのユーザーが1日に20種類未満のアプリしか利用していない。
写真●Androidアプリの「1日当たりの起動回数」と「1日当たりの起動種類」の調査結果 ほとんどのユーザーが1日に20種類未満のアプリしか利用していない。
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 Android関連ビジネスの専業ベンチャーであるミログは2011年8月17日、Androidユーザーを対象にアプリの利用動向を調査した結果を公表した。調査結果からは、男性と女性でアプリの利用スタイルなどに明確な差があるといった興味深いデータが浮かび上がってきた。

 調査は、同社が提供している、友人などとインストールアプリ情報を共有できるAndroidアプリ「FriendApp」のユーザーを対象に実施したもの。同アプリの初回起動時に、「アプリ情報の収集」に同意した全世界のユーザーが所有するAndroid端末約8万台が対象となっている。調査期間は2011年4月1日から8月16日まで。収集したデータに含まれるAndroidアプリの種類は13万6705種類に上るという。

 調査ではまず、「1日当たりのアプリ起動回数」と「1日当たりの起動アプリの種類」を調べている(写真)。1日当たりのアプリ起動回数では、男性の平均が「52回」だったのに対し、女性は同「71回」と女性の方が4割程度も多い頻度でアプリを起動していることが判明した。

 一方、1日当たりの起動アプリの種類については、男性の平均「17.8種類」に対して、女性は同「18.5種類」で男女でほとんど差が付かなかった。この二つのデータから、女性の方が1日のうちで同じアプリをより多く立ち上げて使っていること、すなわちメールのやり取りや更新情報のチェックをより熱心に行っている様子がうかがえる。

 起動アプリの種類については、全ユーザーの70パーセント以上が「1日に20種類未満のアプリしか利用していない」ことも同時に判明したという。

 調査では、アプリ起動回数のランキングデータも取っている。それによると、「ブラウザ」を筆頭に「電話」や「電話帳」、「設定」などのAndroidの標準アプリと、「Gmail」や「YouTube」、「マップ」などGoogleサービス系のアプリが上位をほぼ独占するという結果になっている。これら以外では、FacebookとTwitterのアプリがかろうじてランキングに顔を出す程度。「標準で入っているアプリでとりあえず満足」というAndroidユーザーが意外と多いという傾向が読み取れる。

 ただし、上記のような定番のアプリを除外してランキングに目を向けると、男性と女性でアプリの好みの違いがハッキリと表れてくる。男性では、ビジネス系や自動車関連、グラビア閲覧系のアプリを好んで利用する傾向が強く、女性では美容系や恋愛系、デコレーション系などのアプリが多く使われているという結果になっている。